なぜ火災報知機を設置するの?

火災報知機が義務化されましたのをご存知でしょうか?消防法改正によって全ての住宅には、住宅用の火災報知機を設置することが義務づけられました。設置の仕方や維持基準については、各市町村の条例で定められています。
この消防法の住宅用の火災報知機の設置は、新築住宅については平成18年6月1日から、既存の住宅においては各市町村条例によって定められた日から消防法改正によって義務づけられたのです。
この消防法改正によって火災報知機が義務化された背景には、建物の火災によって死者数の約9割が住宅で発生していることや住宅の火災による死者の数が全国で年間1,000人を超えていること、住宅の火災によって死亡した原因の約7割が逃げ遅れだったことがあげられています。
そのため、住宅用の火災報知機を設置することによって、煙や熱を感知して、自動的に警報が鳴り、いち早く火災の発生を知らせることによって逃げ遅れることがないようにするための火災報知機の義務となったのです。住宅用の火災報知器の設置場所としては、寝室や階段など消防法の基準に従って各市町村条例で定めています。火災報知機は付けましたか?
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火災報知機の種類は?

消防法改正では、火災が生じる手前の対策として火災報知機の設置の義務化となりました。しかし、既存住宅の場合はどうでしょうか?いくら消防法や各市町村の条例で定められたとしても、どの程度住宅用の火災報知機の設置は進んでいるのでしょうか?
火災報知機の設置は、住宅管理者が行う必要があるので、その方が取り付けなければせっかく消防法改正がされたとしても、実情が伴わなければ意味がありません。電気屋さんなどでは以前は宣伝広告が盛んに出ていましたが、今では住宅用の火災報知器コーナーはひっそりとしています。
そんな消防法による火災警報機とはどんなものなのでしょうか。第1の住宅用の火災警報器ですが、火災を感知した火災報知機だけが警報音を出すものです。第2の火災報知機は、煙を感知して、火災の発生を警報音又は音声で知らせるもので、一般的な家庭ではこれを設置することが多いようです。
また、火災報知機をどの様に設置するかですが、天井設置タイプと壁付けタイプがあります。電源も乾電池タイプと家庭用電源タイプがあるので、ご家庭で必要な火災報知機を選びましょう。なお、乾電池タイプですが電池切れの場合は表示やアラーム音等で知らせてくれますので、電池切れには対応できますのでご安心下さい。配線工事がいらないので、誰でも取り付けることができるために、既存住宅への火災報知機の設置に適しています。

結局、どこにつければいいの?

消防法改正によって全ての住宅には、住宅用の火災報知機を設置することになりましたが、ご自宅にはしっかり火災報知機は取り付けられましたか?知っておく必要がある情報としては、まず設置場所のことです!
どこに住宅用の火災報知機を付ければいいのでしょうか?まずは、寝室です。通常の寝る場所として使われる部屋への設置です。しかし、1カ所だけではなく、他に子ども部屋や同居の方の居室など、寝る部屋に使われている場合はすべて対象となっています。
次に階段への火災報知機の設置です。寝室がある階の階段の最上部に火災報知機を設置しなければなりません。取り付けの際は転倒に気を付けて下さい。また、3階建て以上の住宅の場合は火災警報機を設置していない階で就寝に使用しない部屋がある場合には、火災警報機を設置した階から2階以上離れた居室のある階の階段に設置することになっています。
最後に、上記以外で火災警報器を設置する必要がなかった階では、就寝に使用しない部屋が5つ以上ある場合は、その階の廊下に設置することになっています。
細かい点は各市町村条例で決まっているので確認する必要がありますが、これだけ一度に取り付けようとなると大変な経済的負担と時間が必要になってきます。しかし、もしものために命を守るために必要なことですから、遅かれ早かれ設置しなければなりませんので、計画的に取り付け計画を立てておく必要があります。

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